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子供の勉強で感じたこと

質問です。

「捨てる」の反対は何か?

皆さんはこの問いに対してどう答えるだろうか?
学校の宿題の答えは「拾う」だろう。
実際の答えもそうだったし自分が小学生の時もそう書いた。

でも本当にそうなのか?

今の僕ならこう答える
「捨てない」
これで終わってしまうと僕は単なる屁理屈野郎になってしまうので、
どうしてこう答えるのか以下に理由を述べたい。

拾うときに息は吸って拾うか、それとも吐いて拾うか。
僕は吸って拾う。
では捨てる時はどうか試してほしい。
僕は吐いて捨てる。
言葉を吐き捨てるというけれど、
言葉だけではなく捨てる動作も吐いて行う。

そうなると息を「吐く」の反対は「吸う」ではないか?
と、やはり反対が成立すると思うかもしれないが、
だから頭ばかりで考えていると概念に縛られるのだ。

吐くも吸うもそれぞれそれ自体の感じがあり、
「吸う感じ」は何処までも吸う感じで、
そこに「吐く感じ」はかかわってこない。
反対もそうだ、比較の問題ではない。
感覚とは刺激反応や比較の話ではなく「そうした感じ」だ。
美術をするうえでこのことはとても重要だ。
「冷たい」「暖かい」も
「重い」も「軽い」も
人それぞれ持つ対象によっても肌触りも質感も全部違う。
雲の軽い感じ、羽の軽い感じも違う。
感覚経験を教えず概念だけで育ってしまったらどんな貧しい世界になってしまうのか。
今一度真剣に考えて向きあってみてほしい。







by yamaguchi0402 | 2018-03-18 23:39 | 日常

30年間人の頭を見続けて木彫をしてきました。


by 山口善史